2023年11月24日
サロン就職に重要!JNEC2級のご紹介
今回は、公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(通称JNEC)が主催する「ネイリスト技能検定試験2級(JNEC2級)」についてご紹介します。
ネイルの資格を取りたいと思った時、どの資格をどの級まで取れば良いのか迷われる方が多くいらっしゃいます。
資格取得の目的にもよりますが、サロン就職を目指している方はJNEC2級の取得がとても重要なポイントになると言えます。
特に技術職であるネイルサロンへの就職において、所持している検定級はその人の技術レベルを測る指標となります。
スタッフ募集をしているネイルサロンは、応募条件を設けていることが殆どですが、「JNEC2級を持っている」または「それと同等の技術がある」という条件を提示しているネイルサロンがとても多いです。
もちろん、実際の就職試験ではサロン独自の技術チェックや面接を行うことが通常ですが、採用する人材を迷った際に検定の有無や取得級の種類を決定打にする事は多く見受けられます。
ここでは、「サロン就職成功の鍵を握る!」といっても過言ではないJNEC2級についてご紹介していきます。
JNEC2級の試験内容
試験時間 実技試験前半:30分/実技試験後半:55分/筆記試験:35分
合格基準:実技試験 38点以上(50点満点) 筆記試験80点以上(100点満点)
JNEC2級は実技試験が前半と後半に分かれており、間に1分間のインターバルが設けてあります。
実技試験前半の内容
・ネイルケア:爪の長さや形、爪周りの皮膚(角質)を整えること。
実技試験後半の内容
・カラーリング:マニキュアをベースコート、カラー、トップコートまで10本の爪に塗ること。
・チップ&ラップ:リペアテクニック(爪の補修技術)を使った、イクステンション(長さ出し)の作成
・フラットアート:アクリル絵の具を用いて爪の上にアートを施すこと。
試験時間は前半30分、後半55分に設定されており、その時間内に上記内容を仕上げるものとなっています。
3級の試験では「正しい技術や知識を理解している」という理解度の部分が重要視されましたが、2級では理解度に加えて正しい技術を持っているかが細かく審査されるため、スムーズにモデルさんの手や器具を扱いつつ、美しく仕上げることが重要です。
2級の技術レベルは「プロの入り口」と表現されることがあります。
まさにサロンワークでお客様からお金を頂くことが出来る、所作や仕上がりが求められているのです。
筆記試験の内容
筆記試験の出題範囲は、ネイルの歴史/衛生と消毒/爪の構造(皮膚科学)/爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)/ネイルケアの手順/リペアの種類及びチップ&ラップの手順/その他実践的施術全般/プロフェッショナリズム など
となっております。
具体的な勉強法ですが、筆記試験問題は「JNEC公式問題集」から出題されると公表されていますので、この問題集を解いて勉強するのが一番良い勉強方法です。
公式問題集に加えて、「JNAテクニカルシステムベーシック」(JNA発行の教科書)を読んでおくと安心でしょう。
JNEC2級取得までの流れ
「JNEC2級試験に挑戦したい!!」と決意してから、実際に2級を取得するまでの流れをご紹介します。
①2級受験を決意 → ②受験申込み → ③受験票到着 → ④試験当日 → ⑤合否通知 → ⑥合格証書
という流れで2級取得は進みます。
①2級受験を決意
JNEC2級受験を決意したら、まずは受験時期を決めましょう。
JNEC2級の開催月は、1月、4月、7月、10月の年4回、土日に開催されますので必ずスケジュール調整をしてください。
②受験申込み
申し込みはインターネットからのみとなります。
JNECホームページよりお申し込みができますのでご確認ください。
申し込み開始は検定月の2ヶ月前からとなり、期間は1ヶ月間です。
申し込み完了は受験料の支払い後となりますので、期限内に必ずお支払いを済ませてください。
支払い方法はクレジットカードまたはコンビニ決済になります。
申し込みの際に『JNEC3級の合格認定番号』が必要となります。合格証書に記載がありますので、予めご用意ください。
【重要】
・申し込み時に「モデル受験」または「モデルハンド受験」のどちらかを選択してください。 後々の変更はできませんのでご注意ください。
・「モデルハンド受験」を選択する場合は、事前にJNEC認定のモデルハンド・チップ・ルースキューティクル、両面テープをご用意の上、お申し込みください。(試験直前に欠品などで購入できなくなる恐れがあるため)
・「モデル受験」を選択する場合は、試験にご協力いただくモデルさんを探し、試験日と練習日の日程調整を行なってください。
③受験票到着
試験前月の下旬ごろに受験票が届きますので、早めに内容を確認しましょう。
受験票には試験会場とタイムスケジュールが記載されていますので、早めに行き方や時間を調べておくことをお勧めします。
また、稀に試験に関わる追加資料が同封されていることがありますので、必ず確認してください。
受験票には証明写真(3cm×2.4cm)が必要となります。6ヶ月以内に撮った証明写真を貼付してください。
その際、スナップ写真やコピー、加工された写真は使用できませんのでご注意ください。
【重要】
・受験票が届かなかった場合や、印字された氏名等に誤りがあった場合は、必ず「問い合わせ期間内」にJNECまでお問い合わせください。
・試験要項の中に「問い合わせ期間」「問い合わせ先」の記載がありますので、必ずご確認ください。
④試験当日
遅刻や忘れ物が無いように、万全の体制で試験に臨んでください。
当日は公共交通機関に遅延が起きていないか早めに確認し、時間に余裕を持って試験会場に向かってください。
【重要】
・試験終了後も、受験票は捨てずに保管してください。
・合否確認のインターネット照会や、万が一再受験になった場合の筆記免除申請に受験番号が必要となります。
⑤合否通知
試験翌月の中旬〜下旬頃に、試験結果が発表されます。
確認方法はインターネット照会または通知書の郵送となり、インターネット照会の場合は受験番号と生年月日が必要となります。
【重要】
・合否通知書が届かない、またはインターネット照会ができない場合は、「問い合わせ期間内」にJNECにお問い合わせください。
・問い合わせ期間を過ぎた場合は、有料発行になりますのでご注意ください。
⑥合格証書
試験日の約2ヶ月後に合格証書が郵送されます。
こちらも、届かなかった場合は「問い合わせ期間内」にJNECまでお問い合わせください。
例えば10月受験だった場合・・・
・8月:申し込み開始
・9月下旬:受験票到着
・10月:検定試験
・11月中旬〜下旬:合否発表
・12月:合格証書到着
という流れとなりますので、どんなに遅くとも試験の2ヶ月前には受験に向けてトレーニングを開始することをお勧めします。
合格した場合は、次のJNEC1級試験に進むことができます。
その際、申し込み時に2級の合否通知書、または合格証書に記載されている『合格認定番号』が必要となりますので、無くさないように保管してください。
万が一、不合格だった場合でも筆記試験が合格であれば次回開催される検定試験に限って、「筆記試験免除」を受けることができます。
その場合は、不合格になった回の受験番号が必要となりますので受験票を捨てずに保管しておきましょう。
例えば、7月に受験し不合格(実技:不合格 筆記:合格)だった場合、次回の10月開催の試験では筆記免除が受けられます。その際、7月受験のときの受験番号が必要となります。
検定試験のスケジュールや、詳しい進め方のご相談はネイルスクールtriciaにお問い合わせください。
JNEC2級の合格率
検定試験を受ける上で気になるのはやはり合格率ではないでしょうか?
JNECでは検定試験の度に各級の受験者数と合格率を公表しているため、いつでもJNECホームページから確認することができます。
例えば、2023年10月実施の結果は・・・
JNEC公表2級合格率(全国):54.8%
ネイルスクールtricia2級合格率:92%
JNEC2級は3級と比べると審査が厳しくなるため、合格率は下がってしまいます。
2023年10月実施の試験では全国の合格率が50%台となっており、2人に1人は不合格になるという結果が出ています。
それに対してネイルスクールtriciaでは90%以上の高い合格率となっております。
これは、実際の検定で試験官を経験した認定講師が細かい技術指導を行っていることや、受験生が陥りがちなミスをなくすための徹底的な検定対策の結果と言えます。
もちろん、生徒さんの努力あってこその結果ですが、その努力が最大限に活かせるようにスクールスタッフ全体でフォローを行っており、生徒さん全員が安心して受験できる環境をご用意しております。
受験に不安を感じている方は、ぜひ一度ネイルスクールtriciaにご相談ください。
JNEC2級の試験内容とサロンワーク技術のつながり
JNEC2級の試験内容はネイルケアとカラーリング、リペアテクニックによるイクステンションになりますが、実際のサロンワークはジェルが主流となります。
一見、関係のない技術に思われがちですが、実は基本的な部分では繋がっているのです。
「ネイリスト技能検定試験3級について」という記事の中でも触れましたが、どんな技術でも基礎は大切です。その基礎が成熟されたものであればあるほど、仕上がりのレベルは格段に上がりますし、お客様の爪の状態に応じた適切な施術が出来るようになっていきます。
基礎を深く理解し、技術を成熟させることで応用力が身についていくのです。
サロンワークでは臨機応変な対応が求められる場面が数多くあり、クレーム対応などはその最たるものです。
ネイルサロンのクレームで一番多いのは「ジェルがすぐに剥がれてしまった」という内容ですが、これこそネイリストの基礎力が直結する部分です。
検定試験は技術の基礎を学び身につけるものですが、その基礎は応用力に繋がりサロンワークを支える基盤を作るものとなるのです。
ここまでJNEC2級の内容をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これからネイリストを目指す方にとって、少しでも参考になっていれば幸いです。
ネイルスクールtriciaは「ネイリストになりたい」という夢を実現させるためのスクールです。
ネイルに挑戦してみたい方は、ぜひネイルスクールtriciaにお問い合わせください。
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