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ネイルサロン開業・独立情報

ネイルサロン開業や独立の準備、メリットやデメリットについて説明いたします。

開業・独立のメリットとデメリット

ネイル人口の増加や比較的小額の資金で開業できることから、近年、ネイルサロン開業・独立をするネイリストが増加しています。ここでは、開業・独立を行う前に検討すべきメリットとデメリットについて説明いたします。

◆自宅ネイルサロン
自宅の一室(リビング、客間など)をサロンとしてオープンする事。
【メリット】
・場所代がかからない。
・予約の合間に家事や育児が可能。
・自身のライフスタイルに合わせて働ける。
【デメリット】
・衛生面に気をつけなければならない。(食事や就寝スペースとの分離、パーテーション等で区切るのが好ましい)
・同居する家族や場合により近隣住民の理解や了承が必要。(頻繁な人の出入り、施術により発生する臭い、プライベート空間との線引き等)
・集客しづらい(販促広告に住所の記載が難しい、自宅サロンに苦手意識を持つお客様もいる)。
・防犯上のリスクがある(知らない方が自宅を訪問するリスク)。

◆店舗ネイルサロン
自宅以外のマンション、アパート、ビルの一室をネイルサロン店舗としてオープンすること。
【メリット】
・自身の希望するネイルサロンで働ける(コンセプト、客層、メニュー、営業時間など)
・雇用時より収入が上がる可能性がある。
【デメリット】
・開業準備や開業資金が必要。
・契約、売り上げや税金等の金銭管理、サロン運営、広報を全て自身で行わなければならない。
・近隣店舗、町内会などへの挨拶や話し合い参加、マナー確認が必要になる可能性がある。
・問題が発生した際に全責任を持って対処しなければならない。
・収入が不安定である。

◆出張ネイリスト
特定の店舗を構えず、自らお客様先へ赴きネイルを施す働き方。
【メリット】
・店舗を持たないため、維持費や独立費用が不要。
・自身でお客様を選べる。
・働きたい日数、時間帯が選べる。
【デメリット】
・移動時間が発生する為、綿密なスケジュール管理が必要。
・オーダーに対応出来るよう、使用する道具を予測して持ち運ばなければならない。
・出張先に施術しやすい環境が整っていない場合がある。(照明が暗い、テーブルが小さい、コンセントが遠い等)

ネイルサロン開業準備

ネイルサロンを開業するまでには、様々な準備が必要になります。

【技術の習得】
どんなネイルサロンでも、リピートして通ってくれるお客様がいないと続きません。高い技術でジェルネイルの持ちを良くすることはもちろん、爪の割れ・欠けに対応出来る技術やフットメニューなどお客様の要望に応えられる技術を幅広く習得しておきましょう。

【店名・コンセプトを決める】
どんなお店にするか。これを先に決めておけば、出店エリア、規模、客層、価格帯の検討がしやすくなります。また、これを後回しにしてしまうと、自身のイメージとかけ離れたサロンになる可能性もありますので開業準備のなかでも始めに行ったほうが良いといえます。

【場所探し】
どんなネイルサロンにしたいか、が決まったら、場所を探してみましょう。賃貸費用や敷金、礼金等の費用の他にも下記に注意してみましょう。
・部屋の間取り(水周りやコンセントの位置)
・リフォーム可能か。(可能な場合、工事費にいくら掛かりそうかも予算にいれる)
・エレベーターがあるか。(マンションの場合)
・駅からのアクセス。(何分か、途中にどんなお店があるか)
・駐車場や駐輪場の有無。
・近隣にネイルサロンは何件あるか。そのサロンの価格帯はどの位か。(自身のサロンと店名が類似していないか)
・近隣の学校や商業施設、企業などはどの位あるか。(自身のターゲット層の行動導線になりうるか)

インターネットで調べる、アンケートを取るなどの方法もありますが、まずは一度自身で散策して調べてみることをお奨めします。

【スケジュール決め】
場所が決定したら、開店日までのスケジュールを作成しましょう。

【備品準備】
サロンの開業には、ネイル道具以外にも様々な備品が必要になります。特に通販での購入やオーダーメイド品を購入する場合は、配送までに2ヶ月以上かかることもありますので早めに手配することをお奨めします。

【メニュー作成】
施術するメニューと価格を決定していきましょう。価格の決め方としては、「月の来客人数・売り上げ目標から価格を割り出す方法」や「自身の理想に近いサロンをモデリングする方法」、「近隣サロンの価格を参考に決定する方法」などがあります。もちろん決まりはなく自由に設定することが出来ますが、はじめから安価にしすぎると後々の値下げやキャンペーンの効果に影響が出ますので、よく検討して設定することをお奨めします。

【サンプル作成】
ポリッシュやカラージェルの単色塗りの見本やネイルアートのサンプルチップを作成しましょう。かなり時間を要する作業となりますので、基本となるデザインや一般的に人気があるカラーから作成し、開店日までに間に合わなかったものはサロンワークの合間に作成していくことをお奨めします。

【HP作成】
自身のお店がどのようなものかを簡単に説明したHPを作成しましょう。現在では無料で簡単にHP作成できるソフトや安価にHPをカスタマイズできるソフトが充実していますので、是非活用してみてください。(自作より費用はかかりますが専門業者を利用することも可能です)

【SNS開設・広報活動】
お店のオープンを大勢に知ってもらう為には、告知や情報発信が必要です。一人でも多くの方にお客様になって頂けるよう工夫が必要です。
・ブログやfacebook、InstagramやTwitterなどのSNSを活用して、お店のオープンやオープンキャンペーンを伝える。
・ビラを作成し近隣の飲食店や市区町村の施設、商店街店舗などに置いてもらう。
・イベントで伝える。(地域のフリーマーケットやお祭りでのネイルイベント等)など

開業に必要な手続き

ネイルサロン開業には、美容院等とは違い特別な規定が無い為、保健所に届け出ないといけないものはありません。しかし、個人事業主として継続的な所得があり、税金を納める必要がある場合は税務署に『開業届』を提出する必要があります。

◆開業届
正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」という届けです。(税務署での受け取りや国税庁のHPからダウンロードが可能です)事業開始より1ヶ月以内に提出することとなっています。提出することで、社会的に信用を得られるだけではなく、屋号で銀行口座がつくれるようになる事や所得税の青色申告承認申請書の提出も可能になります。

◆青色申告承認申請書
提出により青色申告特別控除(場合により所得から65万円の控除)を受けることや、万が一赤字になってしまった場合に所得税の繰越が可能になるメリットがあります。義務ではありませんが、提出しないと上記控除等は受けられません。提出する場合は「開業届と併せて」もしくは、「開業から2ヶ月以内に提出する」ことをお奨めします。※白色申告から青色申告に変更する場合は、青色申告をしようとする年の3月15日までに提出する必要があります。確定申告の時期に提出しても、翌年の確定申告からしか適用されませんので、注意が必要です。

《注意点》
開業届を提出すると、個人事業主とみなされるため扶養控除等が受けられない場合があります。なお、年間所得が20万円以内の方の場合も確定申告が必要となります。
その他にも事前に申請していた失業手当が受給できなくなるなど、場合によりデメリットが発生しますので、該当する方は、時期を確認をしてから提出するようお奨めします。

ネイルサロン開業資金

店舗を持つか、自宅サロンにするか、店舗の規模やコンセプトにより異なりますが、ネイルサロンのオープンには色々な資金が必要です。
店舗サロンをオープンするには、「物件にかかる初期費用」「備品類の購入代」「当面の運転資金」「内装工事費」「広告宣伝費」を併せ、150~300万円程度の開業資金がかかるといわれています。
ここでは、現在貸し出し中の物件を例にして下記の想定で開業準備シュミレーションを作成しています。
◆例
コンセプト:落ち着きのあるラグジュアリーな雰囲気のサロン
準備:使用する用具、備品は全て購入、貸し物件を新たに契約
物件:東京23区内(東急田園都市線)駅徒歩6分の1階9.6畳の新築/月115,000円(管理費込)

備品類購入詳細
家電
合計:361,711円
照明器具/エアコン9畳用(取り付け費込み)/電子レンジ/洗濯機4.5kgサイズ/冷蔵庫137Lサイズ/配送費/空気清浄器/掃除機/電話機(FAX付き)/パソコン/プリンター※すべて日本製有名メーカーを購入。
家具
合計:261,150円
ソファー/ラグ/カーテン(ブラインド)/施術用テーブル(キャビネット付)/施術用椅子/椅子/施術用ライト※日本製女性人気ブランドを中心に購入。
ネイル用品
合計:183,891円
消毒用キャビネット/アームレスト2個組/ロック付メンダ4oz×3/ジェルブラシ×3本/アクリル用ブラシ(太・細)各1本/ブラシキャップ×5/ダスターブラシ/フィンガーボウル/スパチュラ/スプレーボトル/黒エメリー 180G 10本入/ファイル ダイヤ型100G/スポンジファイル100・180/スポンジファイル220・280/ステンレススタンド/クリアスタンド(筆立て)/マルチポッド/ステンレストレイ/ネイルニッパー/ステンレスプッシャー/フィンガーボウル/キューティクルクリーム/アルミロールホイル(70mm×50mm)/アセトン1800ml/リムーバー1800ml/キューティクルリムーバー32oz/消毒用エタノール5L/コットン700枚/ネイルワイプ200枚入/ネイルシール50枚/ガーゼ250mm×250mm/フォーム100枚入/オレンジウッドスティック(太)5本/オレンジウッドスティック(細)5本/トップコート15ml/ベースコート15ml/ネイルラッカー20本/ラメグリッター×30/ホログラム×10/スタッズ100P×6/スワロフスキーss3・ss5・ss9・ss12 72P入 各10/クリアジェル25g/カラージェル25g×20/ベースジェル25g×2/トップジェル15g/イクステンションクリア25ml/LEDライト/ネイルオイル/トリートメント用クリーム/フォーム/フットバス※OPI、MICREA、EZ Flow、Bella Formaを中心に購入。
文具
合計:11,083円
はさみ/ファイル10冊入り/ホッチキス/カッター/ボールペン×5/シャープペン×2/のり/消しゴム/出金伝票×5/計算機/プリンターインク/FAX用紙※主にオフィス向けネット通販で購入。
雑貨
合計:14,595円
スリッパ/タオル×10/カゴ(荷物置き)/布巾12枚入/おしぼり10枚/コップ/掃除用品(スポンジ・トイレブラシ・食器用洗剤・トイレ用洗剤・洗濯用洗剤)※主に無地雑貨の専門小売業者で購入。

《備品類の購入代総額》817,835円
《物件にかかる初期費用》645,000円(敷金4ヶ月:424,000円/保証金:なし/礼金1ヶ月:106,000円/初月賃料・管理費:115,000円)
《当面の運転資金》575,000円(月賃料の5ヶ月分)
《内装工事費》0円(新築の為なし)
《広告宣伝費》62,060円(名刺作成代200枚:4776円/チラシデザイン印刷代300部:18,000円/メニュー表デザイン印刷代300部:39,600円)

開業資金総額:2,099,895円

開業前に取得したい資格・技術

◆ネイルサロン衛生管理士
国民の健康を守る安全で安心なネイルサービスの普及と公衆衛生の向上に資することを目的として、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施している資格。ネイルサロン・ネイル用具・設備に関する消毒法やサロンやお客様の爪を衛生的に保つための知識が学べ、取得により「衛生面を気遣う清潔なサロン」としての信頼が得られます。
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◆JNECネイリスト技能検定1級
2008年から公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(通称JNEC)が実施している検定資格。サロンワークにおいて1級の「割れた爪を丈夫に修復」「長さ出し」が可能なイクステンションの技術はとてもニーズが高いので、人気のあるサロンを開業するためには習得しておいた方が良いといえます。

◆JNAジェルネイル技能検定上級
お客様が安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的に、2013年からNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施している検定資格。近年ではソフトジェルの普及によりジェルの施術を希望するお客様の割合が高くなっていますのでジェルについての高度な技術は生き残るサロンを作る上で必須といっても過言ではありません。(メニューをジェルの施術のみとしているサロンも増加傾向にあります)
ジェル上級検定対策セミナーはこちらから

開業・独立に必要な知識

開業、独立に必要な知識として、サロンワークでの「接客・ネイルに関する知識」、経営に必要な「税金・事務手続きの知識」、集客の為の「営業・宣伝の知識」があげられます。

「接客・ネイルの知識」
ネイルの知識については、JNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル技能検定をはじめとした資格を取得することにより可能ですが、検定技術・知識のみではサロンワークに直結していないが現状です。接客やサロンワークの経験を積むためには、まず開業前にネイルサロンで経験を積むことをお奨めします。その他、ネイルスクール卒業後すぐに開業を目指したい方は、「実践的な技術や接客の知識を身に付けられるカリキュラム」があるスクールを選ぶこともお奨めです。

「税金・事務手続きの知識」「営業・宣伝の知識」
ネイリスト紹介派遣会社やネイル用品店、開業支援やサポートを特色とするスクールの各種セミナーで、学ぶことが可能です。その他、自身で補いきれない税金管理等に関しては、ソフトの活用、税理士相談を検討することもお奨めします。
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