2023年12月22日
サロンワーク直結!ジェル検定中級とは
ジェルネイルの人気はここ数年で爆発的に広がっており、ネイルサロンだけでなく自宅でセルフネイルをして楽しむ方も増えています。
最初は趣味としてセルフネイルを楽しんでいた方も、自分の好きな事を仕事にしたいと思い、そこからネイリストを目指す方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いざ、ネイリストを目指すとなったときに、そこに辿り着くまでの道筋として
①無資格未経験でネイルサロンへ就職活動orホームサロン開業
②独学で資格取得後ネイルサロンへ就職活動orホームサロン開業
③ネイルスクールに通学し資格取得後ネイルサロンへ就職活動orホームサロン開業
こちらの3パターンが考えられると思います。
流石に①の無資格未経験でのネイルサロン就職はハードルが高く現実的には難しいため、②または③のパターンでネイリストを目指す方がほとんどです。
では、どの資格をどの級まで取得するのが一番サロン就職に有利になるのか・・・。
その1つの目安が、ジェル検定中級になります。
今回は、サロン就職にも有利なジェル検定中級の内容をご紹介いたします。
ジェル検定中級とは
ジェル検定中級とは、JNA(日本ネイリスト協会)が主催するジェルネイル技能検定試験 中級の略称で、技術試験と筆記試験がそれぞれ設けられています。
ジェル検定は、初級・中級・上級の3段階にレベルが分かれおり、中級を受験するには先に初級に合格する必要があります。
ジェル検定中級の試験内容
実技試験:第一課題(30分)/第二課題(85分)
筆記試験:マークシート方式(30分)
となります。
ジェル検定中級の実技試験は第一課題と第二課題に分かれており、それぞれに合格する必要があるため、各課題の終了後にそれぞれ審査が行われます。
<実際の試験の流れ>
当日の試験の流れは以下のようになります。
事前審査 → 第一課題 → 審査 → インターバル(第二課題の準備)
→ 第二課題 → 審査 → 片付け(筆記試験準備) → 筆記試験 → 終了
実技試験第一課題、第二課題、筆記試験の具体的な内容は以下の通りとなります。
<実技試験第一課題の内容>
ネイルケア:爪の長さや形、爪周りの皮膚(角質)を整えること。
ポリッシュカラーリング:マニキュアをベースコート、カラー、トップコートまで爪に塗ること。
<実技試験第二課題の内容>
・ジェルグラデーション:ベースジェル、カラージェル、トップジェルまで爪に塗り、カラージェルはグラデーションに仕上げる。
・ジェルフレンチカラーリング:ベースジェル、カラージェル、トップジェルまで爪に塗り、カラージェルはフレンチに仕上げる。
・ジェルイクステンション:ジェルとフォームというシール状の土台を使用し爪の長さだしを行う。
<筆記試験の内容>
筆記試験の出題範囲は下記になります。
・ネイルに関する基礎知識(衛生と消毒)
・爪の構造(皮膚科学)
・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
・ネイルケア・ジェルネイルの手順
・その他実践的施術全般
・プロフェッショナリズム等
・ジェルネイルに関する基礎知識・理論
筆記試験はマークシート方式の択一問題になります。
上記のように幅広い分野での知識が必要なうえ、ネイルの筆記試験は暗記問題が多いため、しっかりと勉強していないと解けません。
なので、事前にお勉強時間を確保しておくことをおすすめいたします。
筆記試験対策として、「JNAテクニカルシステムベーシック」「JNAテクニカルシステム〜ジェルネイル〜」をしっかりと読み込みましょう。
また、JNECが発行している「公式問題集」のJNEC2級の部分と出題範囲が重なるため、練習問題として活用するのもおすすめです。
免除制度に関して
ジェル検定中級には「第一課題免除」と「筆記試験免除」の2種類の免除制度があります。
<第一課題免除>
JNEC2級をお持ちの場合、受験申込時にJNEC2級の「合格認定番号」を申請することで第一課題が免除されます。
合格認定番号はJNEC2級の合否通知書または合格証書に記載されています。
<筆記試験免除>
前回、または前々回のジェル検定で実技試験不合格、筆記試験合格の場合は筆記免除の対象となります。
同様に、今回の受験で実技試験不合格、筆記試験合格だった場合も次回開催と次々回開催の試験では筆記免除申請が可能となります。
筆記免除を受ける際は、不合格だった回の受験番号を受験申込時に申請する必要がありますので、受験票は大切に保管するようにしましょう。
ジェル検定中級取得までの流れ
「ジェル検定中級に挑戦する!」と決意してから実際に資格取得するまでの流れをご紹介します。
①ジェル検定中級受験を決意 → ②受験申込み → ③受験票到着 → ④試験当日 → ⑤合否通知 → ⑥合格証書
という流れでジェル検定中級の資格取得は進みます。
①ジェル検定中級受験を決意
ジェル検定中級の受験を決意したら、まずは受験時期を決めましょう。
ジェル検定中級は6月、12月の年2回、土日に開催されますので、必ずスケジュールの調整をしましょう。
②受験申込み
申し込みはインターネットからのみとなり、JNAホームページよりお申し込みができますのでご確認ください。
申し込み開始は検定月の4ヶ月前から、期間は約1ヶ月間です。
申し込み完了は受験料の支払い後となりますので、期限内に必ずお支払いを済ませてください。
支払い方法はクレジットカードまたはコンビニ決済になります。
③受験票到着
試験前月の中旬ごろに受験票が届きますので、早めに内容を確認しましょう。
受験票には試験会場とタイムスケジュールが記載されていますので、早めに行き方や時間を調べておくことをお勧めします。
受験票には6ヶ月以内に撮った証明写真が必要となります。
その際、スナップ写真やコピー、加工された写真は使用できませんのでご注意ください。
【重要】
・受験票が届かなかった場合や、印字された氏名等に誤りがあった場合は、必ず「問い合わせ期間内」に試験要項に記載されている「申込受付センター」までお問い合わせください。
④試験当日
遅刻や忘れ物が無いように、万全の体制で試験に臨んでください。
当日は公共交通機関に遅延が起きていないか早めに確認し、時間に余裕を持って試験会場に向かってください。
【重要】
・試験終了後も、受験票は捨てずに保管してください。
・合否確認のインターネット照会や、万が一再受験になった場合の筆記免除申請に受験番号が必要となります。
⑤合否通知
試験翌月の下旬頃に、試験結果が発表されます。
確認方法はインターネット照会または通知書の郵送となり、インターネット照会の場合は受験番号と生年月日が必要となります。
【重要】
・合否通知書が届かない場合は、「問い合わせ期間内」に申込受付センターまでお問い合わせください。
⑥合格証書
試験翌々月の中旬頃に合格証書が郵送されます。
こちらも、届かなかった場合は「問い合わせ期間内」に申込受付センターまでお問い合わせください。
例えば12月受験だった場合・・・
・8月:申し込み開始
・11月中旬:受験票到着
・12月:検定試験
・翌年1月下旬:合否発表
・翌年2月:合格証書到着
という流れとなりますので、どんなに遅くとも試験の3ヶ月前には受験に向けてトレーニングを開始することをお勧めします。
合格した場合は、次のジェル検定上級試験に進むことができます。
上級をお申込みの際に中級の『合格認定番号』が必要になります。合否通知書、または合格証書に記載されていますので、無くさないように保管してください。
万が一、不合格だった場合でも筆記試験が合格であれば次回開催と次々回開催分までは、「筆記試験免除」を受けることができます。
その場合は、不合格になった回の受験番号が必要となりますので受験票を捨てずに保管しておきましょう。
例えば、6月に受験し不合格(実技:不合格 筆記:合格)だった場合、次回の12月開催、翌年6月開催の試験では筆記免除が受けられます。その際、6月受験のときの受験番号が必要となります。
詳細は試験要項に記載されていますので必ずご確認ください。
ジェル検定中級の合格率
ジェル検定中級の合格率はJNAから公式には発表されていませんが、60%程度と言われています。
初級の合格率に比べると、やはり難易度が上がるため合格率も下がってしまいます。
それに対してネイルスクールtriciaの合格率は・・・95%〜100%
これだけ高い合格率を持続することができるのは、カリキュラムがしっかりしていることはもちろん、講師全員が認定講師の資格を持っていることに加え、実際の試験官経験も豊富であることに起因しています。
また、ネイルスクールtriciaは『JNA本部認定校』であるためジェル検定中級は自校開催することが可能であり、当校の在校生・卒業生は全員、自校開催でのジェル検定を受験してます。
普段練習しているスクール内で試験を受けることが出来ますので、環境変化による緊張などがなく落ち着いた状態で受験できるため、練習通りもしくはそれ以上の力を発揮することができるのです。
独学受験の思わぬ落とし穴!
最近はyoutubeなどの動画で色々な情報が発信されていますので、それを上手に活用して独学で検定試験を受験する方もいらっしゃいます。
検定課題のやり方や上手に仕上げるポイントなどを丁寧に解説しているものもあるため、参考にするのはとても良いと思いますし、無料動画を活用すれば金銭的な負担が少なくなるのでメリットだと言えます。
技術面だけを取り上げれば、そういった動画で学ぶことも1つの良い手段だと思いますが、検定試験は技術だけでなく、テーブルセッティングや試験中の道具類の扱い方など、仕上がり以外の部分も審査対象となるため注意が必要です。
検定試験にはジェル検定中級に限らず「事前審査」という試験前のチェックが入ります。
道具類を並べたテーブルセッティングの状態や、使用を許可されている用具用材の確認など、様々な部分で細かいルールが設定されているため、技術以外でも減点されてしまう可能性があるのです。
試験要項を熟読し、その通りに試験を進めれば問題ないのですが、うっかりミスや見落としなどで、減点対象や失格対象になる方は実際の試験会場でも毎回数名は見受けられます。
せっかく綺麗に仕上げていても、減点されると結果的に不合格になってしまう場合がありますし、失格対象になればその時点で不合格が決定してしまいます。
技術以外の部分で不合格になること自体もったいないと思いますが、それだけでなく減点や失格の原因に気づかず同じことを繰り返してしまい、何度受験しても不合格になってしまうという事もあるのです。
独学受験の場合、自分で全てを判断し試験に挑むことになるため、技術やテーブルセッティングを客観視することが難しくなるというのが最大のデメリットとなります。
検定試験はサロンワークとは違い、独自のルールがあります。
そのルールを理解した第三者からの客観視が無いため『ルール違反していることに気付けない』これが独学受験の落とし穴だと言えます。
ジェル検定を受験するなら本部認定校が有利な3つの理由
ネイルスクールに通いジェル検定中級取得を目指す場合、どのスクールを選べば良いのかはとても悩ましい問題です。
人によって、何を優先するかは様々です。
・自宅からの通いやすさ
・職場や学校からの通いやすさ
・開講している曜日や時間帯
・クラス制なのかフリータイム制なのか
・講習費用
・スクールの周辺環境
など、スクール選びの条件は様々ありますが、ジェル検定を受験するなら優先順位第一位に『JNA本部認定校であること』を加えることをオススメいたします。
『JNA本部認定校』が候補地の近くにない場合は『JNA認定校』でも構いません。
『JNA本部認定校』『JNA認定校』のネイルスクールの方が、ジェル検定を受験する場合はとても有利になります。その3つの理由をこれからご紹介していきます。
①ジェル検定初級の認定制度がある
『JNA本部認定校』または『JNA認定校』の場合、ジェル検定初級は認定制度があるため、規定のカリキュラムを学び初級と同等の技術があることが確認できれば、実際の受験はせずに初級認定の資格を得ることができます。
この認定のタイミングもスクール独自に決めることができるため、本来の試験時期(6月、12月)を待たずに初級を取得することが可能となり、より早く中級受験にチャレンジすることができるのです。
②自校開催が可能
前述でも少し触れましたが、『JNA本部認定校』または『JNA認定校』の場合、スクール独自の日程で月1回、ジェル検定を自校で開催することができます。
本来のジェル検定は6月と12月の年2回の開催ですが、自校開催の場合、ルール上は毎月ジェル検定の開催が可能となるため、受験時期が選びやすく、チャレンジしやすい環境が得られます。
実際には毎月開催するよりは、3〜4ヶ月に1回開催するスクールが多いですが、それでも受験のチャンスが増えることに変わりありません。
また、ほとんどのネイルスクールがジェル検定対策と同時にJNEC検定の対策も行っているため、JNECの試験時期とずらしてジェル検定の自校開催を設定していることが多いです。
そのため、ジェル検定とJNEC検定、両方の受験を考えている場合は、試験と試験の間が長期間空くことなく集中して短期間で受験することも可能となるのです。
ネイルスクールtriciaでは、入校のタイミングによって一番最適な受験時期のご案内もしておりますので、ご自身での判断が難しい場合はぜひご相談ください。
③試験官は自校の講師
ジェル検定の自校開催では、試験官は基本的に自校の講師が担当します。
スクールによっては外部の試験官を招いて試験を行う場合もありますが、JNA本部認定校の場合は自校の講師が担当することが多いです。
自校の講師が試験官を担当しても、審査基準が甘くなることはありませんし、贔屓して全員を合格にするようなことは決してありません。
必ず公平に、決められた審査基準に対して忠実に審査を行いますので、合否に関してのメリットは特になく、そういった意味では自校の講師でも外部の試験官でも変わりありません。
しかし、受験する生徒さんの立場からすると、普段練習している慣れた場所、慣れた講師という環境で受験ができるため、環境が変わることに対してのストレスは和らぎます。
そのため、緊張しすぎて実力が発揮できないということがほとんどなく、程よい緊張感の中で受験することができるので受験生の精神面でのメリットがあると言えます。
以上のことから、ジェル検定を受験するなら『JNA本部認定校』または『JNA認定校』をスクール選びの第一優先事項にすることをオススメします。
人によってスクール選びの優先順位は様々ですが、受験生にとってはメリットが多いので、ぜひご一考いただければと思います。
サロン就職に有利なジェル検定中級
サロン就職を目指す方にとっては、どの検定試験を、どこまで受験すれば良いのかは大事なポイントとなります。
ネイルサロンの求人票を見ると、ほとんどのサロンで「〇〇級以上取得または同等の技術がある方」という応募条件を設けていますので、検定級はサロン就職にとって大きな判断材料の1つとなっているのです。
実際の採用においては「人柄」や「コミュニケーション能力」を重視するサロンも多くありますが、それはある一定以上の技術力と知識を持っていることが大前提となります。
その基準として多いのが、「ジェル検定中級以上」、「JNEC2級以上」を取得している方というものになります。
特にジェル検定中級の試験内容はサロンワークの基本技術に直結しているため、技術力を判断するのに調度良い内容なのです。
もちろん、採用の可否は各サロンで行われる実技試験と面接によって決まりますので、資格さえ持っていれば良いという事ではありません。
しかし、サロンによっては事前に書類審査を行う場合があるため、無資格の場合は書類審査の段階で不採用となることもあるのです。
サロン就職を目指す上で最も大切なのは、面接や実技試験まで辿り着くことです。
人柄やコミュニケーション能力、実際の技術力は、面接や実技試験の機会をもらえなければ知ってもらうことすらできません。
ジェル検定中級を持つことで書類審査を通過する可能性が高くなるため、結果的にそれが自分自身をアピールするチャンスを多く掴むことに繋がるのです。
セルフネイルにもおすすめジェル検定中級
ジェルネイルの人気はここ数年で爆発的に広がっており、ネイルサロンだけでなく自宅でセルフネイルをして楽しむ方も増えています。
以前はジェルネイルといえばネイルサロンに通う方がほとんどだったため、金銭的負担から収入のある大人向けに広がっていたように思いますが、最近はネイル材料が100円ショップやネットショップで誰でも安価で購入できるため、大人だけでなく学生のような若い世代にも広がりを見せています。
ジェルの塗り方やアートのやり方などは、YoutubeやTikTokなどの動画アプリで数多く見ることができるため、独学でジェルを学び楽しむ方も多いでしょう。
しかし、「ジェル」という素材は扱い方を間違えるとアレルギーを引き起こす危険性がありますし、その他のネイル材料や道具類も正しく管理出来ていないと、思わぬトラブルを招くことに繋がります。
そのため、正しい知識や技術を身につけることと、その証明としてジェル検定を受験することをオススメしています。
ただ、知識を身につけるためだけならジェル検定中級ではなく、基礎となるジェル検定初級だけでも充分のように思えるかもしれません。
確かに、知識面だけなら初級の範囲でも問題ないと思いますが、技術面では初級の内容だけだと技術の幅が狭いと感じてしまいます。
初級の内容はワンカラーとジェルアートになりますが、中級はグラデーションとフレンチ、イクステンション(長さ出し)というように課題の種類が増えます。
その中でも、グラデーションやフレンチは1本1本が綺麗にできれば良いわけではなく、爪10本に塗った時のデザインのバランスが大切になります。
バランス良く仕上げるためには、爪の長さや形にこだわることが重要ですし、グラデーションやフレンチの幅を揃えることも手元を綺麗に見せるためには大切なことになります。
イクステンションは爪が折れた時や欠けた時の補強として施術しますが、これもイクステンションの輪郭や表面を綺麗に仕上げることが重要になります。
ジェル検定中級の内容を学ぶことで、ジェルを塗る技術力が上がるのは当然ですが、それだけでなく綺麗なものを見極める『目』を育てることができます。
『目』が育つことで形の良し悪しを見極められ、より綺麗な仕上がりを求めることができるのです。
セルフネイルとは言え、やはり綺麗、可愛く仕上げたいものです。そうなった時に中級で学ぶデザイン全体のバランスや、イクステンションの綺麗な形というのが活きてくるのです。
そういう意味でも、ジェル検定中級を学ぶことはセルフネイルの方にとってもオススメと言えます。
ここまで、ジェル検定中級のご紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
技術や知識は持っていて損はないものだと思います。
興味を持って学び始めたネイルへのモチベーションが高い時に資格を取得することはオススメです。
資格取得は、サロン就職を目指す方だけでなく、セルフネイルをする方にとっても将来の選択肢を増やすことができると考えています。
今すぐだけでなく、将来に活かせるものとしてもネイルの資格を取得することはおすすめできると思っています。
ネイルの資格に興味をお持ちの方はぜひ、ネイルスクールtriciaにご相談ください。
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