2023年12月13日
セルフネイルこそ知って欲しいジェル検定初級
ネイルサロンの人気メニューとなっているジェルネイル。
最近は100円ショップでもジェルが購入できるため、趣味で自分の爪にジェルを塗る「セルフネイル」も増えてきています。
趣味であればジェルの知識など特に必要ないと思われがちですが、ジェルは扱い方を間違えるとアレルギーを引き起こすことがあるため、正しい知識と技術を知らなければ、実は「危険」なものなのです。
だからこそ、セルフネイルをする方には正しいジェルの知識と技術を知ってもらいたい。
せっかく正しい知識や技術を学ぶなら、その証明として資格取得をオススメしたい。
との思いから、今回は『JNAジェルネイル技能検定試験 初級』の内容をご紹介していきます。
JNAジェルネイル技能検定試験初級とは
JNAジェルネイル技能検定試験初級とは、JNA(日本ネイリスト協会)が主催するジェルネイルに関する技術資格で、初級・中級・上級とレベルが分かれており、一番最初にチャレンジするのが初級になります。
飛び級制度はなく、初級合格後に中級、中級合格後に上級と順番に受験していきます。
その最初のステップとなるジェル検定初級の受験資格は「義務教育を終了していれば、どなたでも受験可能」となっているため挑戦しやすい資格といえます。
ジェル検定初級の試験内容
試験時間 実技試験第一課題:35分/実技試験第二課題:60分/筆記試験:30分
合格基準 実技試験:80点以上(100点満点)/筆記試験:80点以上(100点満点)
ジェル検定初級では実技試験が第一課題と第二課題に分かれており、それぞれの課題で合格する必要があります。そのため、第一課題終了後と第二課題終了後の2回に分けて審査が行われます。
<試験の流れ>
事前審査 → 実技試験第一課題 → 審査 → インターバル(第二課題準備)
→ 実技試験第二課題 → 審査 → 片付け(筆記試験準備) → 筆記試験 → 終了
<実技試験・第一課題の内容>
・ポリッシュオフ:事前に塗ってあるマニキュアを取り除くこと。
・ネイルケア:爪の長さや形、爪周りの皮膚(角質)を整えること。
<実技試験・第二課題の内容>
・ポリッシュカラーリング:マニキュアをベースコート、カラー、トップコートまで爪に塗ること。
・ジェルカラーリング:ジェルをベースジェル、カラージェル、トップジェルまで爪に塗ること。
・ジェルアート:カラージェルを使用して爪の上にアートを施すこと。
<筆記試験の内容>
筆記試験はマークシート方式で択一問題となります。
出題範囲は、
・ネイルに関する基礎知識
・衛生と消毒
・爪の構造(皮膚科学)
・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
・ネイルケア/ジェルネイルの手順
・ジェルネイルに関する基礎知識
となっているため、幅広い知識が必要となります。
勉強する際には「JNAテクニカルシステムベーシック」「JNAテクニカルシステム〜ジェルネイル〜」を参考にしてください。
また、JNECから発行されている「公式問題集」のJNEC3級用の問題も、出題範囲が重なるため練習問題として活用できます。
免除制度に関して
前述の通り、ジェル検定初級は実技試験が第一課題と第二課題に分かれていますが、JNEC3級を取得済みの場合は第一課題が免除されます。
第一課題免除を希望する場合は、試験申込時にJNEC3級の合格認定番号が必要となりますので、必ず忘れずに申請してください。
また、筆記試験免除制度もありますので、今回の実技試験が不合格でも筆記試験が合格の場合は、次回開催とその次の開催分まで筆記試験が免除されます。こちらは、申込時に不合格となった回の受験番号が必要となりますので、受験票や合否通知は捨てずに保管するようにしましょう。
ジェル検定初級取得までの流れ
「ジェル検定初級試験に挑戦したい!!」と決意してから、実際に資格を取得するまでの流れをご紹介します。
①初級受験を決意 → ②受験申込み → ③受験票到着 → ④試験当日 → ⑤合否通知 → ⑥合格証書
という流れで初級取得は進みます。
①初級受験を決意
ジェル検定初級受験を決意したら、まずは受験時期を決めましょう。
ジェル検定の開催月は、6月、12月の年2回、土日に開催されますので必ずスケジュール調整をしてください。
②受験申込み
申し込みはインターネットからのみとなり、JNAホームページよりお申し込みができますのでご確認ください。
申し込み開始は検定月の4ヶ月前から、期間は約1ヶ月間です。
申し込み完了は受験料の支払い後となりますので、期限内に必ずお支払いを済ませてください。
支払い方法はクレジットカードまたはコンビニ決済になります。
③受験票到着
試験前月の中旬ごろに受験票が届きますので、早めに内容を確認しましょう。
受験票には試験会場とタイムスケジュールが記載されていますので、早めに行き方や時間を調べておくことをお勧めします。
受験票には6ヶ月以内に撮った証明写真が必要となります。
その際、スナップ写真やコピー、加工された写真は使用できませんのでご注意ください。
【重要】
・受験票が届かなかった場合や、印字された氏名等に誤りがあった場合は、必ず「問い合わせ期間内」に試験要項に記載されている「申込受付センター」までお問い合わせください。
④試験当日
遅刻や忘れ物が無いように、万全の体制で試験に臨んでください。
当日は公共交通機関に遅延が起きていないか早めに確認し、時間に余裕を持って試験会場に向かってください。
【重要】
・試験終了後も、受験票は捨てずに保管してください。
・合否確認のインターネット照会や、万が一再受験になった場合の筆記免除申請に受験番号が必要となります。
⑤合否通知
試験翌月の下旬頃に、試験結果が発表されます。
確認方法はインターネット照会または通知書の郵送となり、インターネット照会の場合は受験番号と生年月日が必要となります。
【重要】
・合否通知書が届かない場合は、「問い合わせ期間内」に申込受付センターまでお問い合わせください。
⑥合格証書
試験翌々月の中旬頃に合格証書が郵送されます。
こちらも、届かなかった場合は「問い合わせ期間内」に申込受付センターまでお問い合わせください。
例えば12月受験だった場合・・・
・8月:申し込み開始
・11月中旬:受験票到着
・12月:検定試験
・2024年1月下旬:合否発表
・2024年2月:合格証書到着
という流れとなりますので、どんなに遅くとも試験の3ヶ月前には受験に向けてトレーニングを開始することをお勧めします。
合格した場合は、次のジェル検定中級試験に進むことができます。
中級をお申込みの際に初級の合否通知書、または合格証書に記載されている『合格認定番号』が必要となりますので、無くさないように保管してください。
万が一、不合格だった場合でも筆記試験が合格であれば次回開催とその次の開催分までは、「筆記試験免除」を受けることができます。
その場合は、不合格になった回の受験番号が必要となりますので受験票を捨てずに保管しておきましょう。
例えば、6月に受験し不合格(実技:不合格 筆記:合格)だった場合、次回の12月開催、翌年6月開催の試験では筆記免除が受けられます。その際、6月受験のときの受験番号が必要となります。
詳細は試験要項に記載されていますので必ずご確認ください。
ジェル検定初級の合格率
ジェル検定初級の合格率に関してですがJNAから公式な発表はありませんが、約70〜80%程度と予測されます。
一番最初に挑戦する級のため比較的高い合格率となりますので、独学で受験される方もいらっしゃいます。
ネイルスクールtriciaにおけるジェル検定初級の合格率は・・・100%です。
ネイルスクールtriciaはJNA本部認定校のため、規定のカリキュラムを受講し、初級と同程度の技術を身につけることで実技試験・筆記試験ともに免除されています。
そのため、しっかりと授業を受講することでジェル検定初級の資格は確実に取得することができるのです。
ネイルスクールtriciaで初級を確実に取得したい方はこちらから!!
ジェル検定初級がセルフネイルをする方にこそ必要な理由
最近はセルフネイルをする方も増えており、セルフネイラーという言葉もよく聞くようになりました。
ネットショップや100円ショップなどで、安くて可愛いジェルやアート素材を簡単に購入できるため、以前に比べてジェルネイルはより身近なものになっていると感じています。
趣味でセルフネイルをすること自体は素敵ことですし、ぜひ多くの方にネイルの楽しさを知って欲しいと思っていますが、その反面、正しい扱い方を知らなければ思わぬトラブルを招いてしまうことがあるため、少し心配な気持ちになってしまいます。
セルフネイルをする方で上手く出来ずに、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なぜ、ジェルが色ムラになるの?
なぜ、すぐに爪から剥がれてしまうの?
なぜ、ライトに入れたのにジェルが固まらないの?
なぜ、ジェルを固めると指先が熱くなるの?
なぜ、ジェルを塗ると手が痒くなるの?
プロのネイリストは、この「なぜ?」の原因と解決策を知っています。
なぜなら、ネイリストとしての経験を積むと同時に多くの知識も身につけているからです。
その基礎となる技術や知識が詰まっているのが、ジェル検定初級の内容となります。
ジェルの扱い方を間違えてアレルギーを発症したり、不必要に爪を削って薄くしてしまったりする前に、その原因と解決策を知って欲しいと思っています。
特にアレルギーは個人の体質にもよりますが、ジェルの扱い方を間違えなければ回避できる場合が多いです。
一度アレルギーを発症すると完治は難しいと言われており、解決策としては「ジェルに触れない」ということしかなく、結果的に好きなジェルネイルができなくなってしまいます。
正しい使用方法を知らなかったがために、自分の好きなことが出来なくなってしまうのは、とても悲しく、後悔してしまうことになるでしょう。
だからこそ、セルフネイルをする方には正しい爪の扱い方、正しいジェルの扱い方を知って欲しいのです。
好きだから始めた趣味のセルフネイルを長く楽しむためにも、正しい知識と技術を身につけて欲しいと思っています。
ネイルスクールtriciaでは趣味のセルフネイル向けのコースもご用意しておりますので、ぜひご相談ください。
ジェル検定初級の内容とサロンワークのつながり
ジェル検定初級の内容はサロンワークで行う施術内容とほとんど変わりません。
ジェル検定初級の内容
・ネイルケア
・ポリッシュカラーリング
・ジェルカラーリング
・ジェルアート
ポリッシュカラーリングのお客様は少なくなりましたがゼロではありませんし、ネイルケアはサロンによっては有料メニューに設定しています。
ジェルカラーリングやジェルアートは現在のサロンワークのメインメニューですので、必要不可欠な技術になります。
もちろんジェル検定初級はあくまでも基礎になりますので、サロンワークレベルの高い仕上がりを求めている訳ではありません。
しかし、この試験内容と同じ技術を身につけ、技術レベルを上げていけばサロンデビューに近づくことができるのです。
サロン就職に関しても、応募条件として「ジェル検定初級以上」や「ジェル検定中級以上」を挙げているところが多くあるため、何も資格を持っていない状態と比較すると選べるサロンの幅が格段に広がります。
そのため、サロン就職を目指す方にとっては就職活動を有利に進めるために、必要な資格とも言えるのです。
ここまでジェル検定初級の紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
少し前まではジェルネイルはネイルサロンで施術するものでした。
ネイルで扱う素材はジェルに限らず特殊なものが多く、それぞれに取扱方の知識や技術が必要となります。
だからこそ、プロの仕事として『ネイリスト』という職業が成り立つのです。
今はその一部を趣味としてセルフネイルという形で楽しむことが出来ますが、正しい扱い方や知識がなければ、途端に危険なものとなってしまいます。
ご自分の爪やお友達の爪をジェルで可愛くすることは素敵なことですし、楽しんでいただきたいと思うからこそ、ご自分やお友達の指先を守るためにも正しい知識や技術を身につけて欲しいと思っております。
少しでも皆様の参考になっていれば幸いです。
趣味のセルフネイルを今より充実させてキレイなネイルに仕上げたい方は、ぜひネイルスクールtriciaにご相談ください。
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